スミソニアン博物館

リンカーンメモリアルとアメリカ議会議事堂を結ぶ「モール」と呼ばれる公園*1の脇にはスミソニアン博物館があります。その中の一つ、アメリカ史博物館に行ってきました。考古学的に面白そうな展示はそれほどなかったのですけれど、例えばアメリカ史における戦争の展示などでは時代々々の遺物の展示のほかにヒストリ−チャンネルと提携して作ったビデオが流されていて、退屈はしません。ヒストリーチャンネルはケーブルに入っていたらちょっとはまりそうな予感です。

第二次世界大戦のパネルでは、ヒトラー(独)、ムッソリーニ(伊)、東条英機(日)が同列で並んでいて、アメリカの公式の戦争観を再確認。日本のパネルで「昭和天皇」とならないのは、マッカーサー以来の対日戦後処理施策がきちんと引き継がれている証拠でしょうか。

アメリカにおける大衆文化のプレゼンスの大きさを反映して、テレビの中のものも「歴史的文化財」として展示されていました。

↑は90年代に爆発的にヒットし、いまだ再放送で人気のシットコム "Seinfeld" でジェリーが一度着た「パフィーシャツ」です。日本ではたしか「となりのサインフェルド」というタイトルになっているはずですが、テレビ作品の中では批評家から「最もポストモダンだ」とインテリも絶賛した作品ですので、是非一度ビデオでどうぞ。

*1:札幌の大通り公園みたいな感じの造りです。