バッハ

 旧市街地(Gamla Stan)にあるストックホルム大聖堂(Storkyrkan)でコンサートがひらかれるということで、聴きにいってきました。

 旧市街地とはスウェーデン王室の王宮や、国会議事堂が所在する、そもそものストックホルムが形成された由緒正しき地区です。そこには古い町並みが残されていて、観光客の散歩コースともなっています。

 ストックホルム大聖堂は資料収集にいつも通っている議会図書館の通りの並びにあり、先日図書館に行ったついでに、大聖堂脇のギフトショップでチケットを買ったのでした。

 コンサートは"Bach with New Eyes"というタイトルで、バッハ、ヘンデルパーセルといった作曲家の作品を新しい解釈でトロンボーン、サックス、コントラバス、ソプラノ、聖歌隊によって演奏しようという趣旨(のよう)でした。MCはもちろんスウェーデン語なので、よくは分かっていませんが。合唱はぼやけていたものの、ソプラノがなかなか良く、おもしろい演奏会でした。
 ところで、ストックホルムは今、相当に他民族・他人種の国際都市化しているのですが、演奏会は年齢層の高い白髪のいわゆる「スウェーデン人」で占められていました。(アジア人はその中にはいると浮きます、もちろん)。その点はフィレンツェのクラシックコンサートも同じなんですけど、気質の違いを感じるのは、フィレンツェでは演奏会中、斜め前か斜め後ろで誰かが必ずおしゃべりしてるんですけど、ここでは誰一人演奏中にしゃべる人がいないということ。やはり、北ヨーロッパの人々は規律が行き届いています。