一応読了
Craft of Political Research, The (6th Edition)
- 作者: W. Phillips Shively
- 出版社/メーカー: Prentice Hall
- 発売日: 2004/09/11
- メディア: ペーパーバック
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しかし、それ以上に、実証政治学とはどのような学問で何を目指すのかということが一歩一歩丁寧に説明されていて、アメリカ政治学の主流の考え方を理解するのに役立ちました。つまり、政治学研究の目的は世界を説明する理論(theory)を提示することにあるということです。そして、"The purpose of a theory is to provide a simplified pattern to describe a complicated jumble of observations"(p.164)ということ。
それにしても、KKV Designing Social Inquiry: Scientific Inference in Qualitative Research 社会科学のリサーチ・デザイン―定性的研究における科学的推論 を読んだときも感じたけれど、こういう研究設計の教科書を読むと質的研究ではここで提唱されるルールに従った「妥当な結論を得られる研究設計」をするのは難しいなと改めて思います。拙稿なんか、従属変数に従ってケースを選択した例といわれても仕方がないし、ケースは二つしかないし、・・・。まあ、Rethinking Social Inquiry: Diverse Tools, Shared Standardsを読むと少し救われた気になりますが。
本書はビギナー向けの教科書なので、研究設計の教科書としてはKKVのほうが勉強になるかな。