論理実証主義・反証主義
- Miller, Eugene F. 1972. "Positivism, Historicism, and Political Inquiry," The American Political Science Review 66(3), pp. 796-817.
- Braybrooke, David and Alexander Rosenberg. 1972. "Comment: Getting the War News Straight: The Actual Situation in the Philosophy of Science," The American Political Science Review 66(3), pp. 818-826.
- Rudner, Richard S. 1972. "Comment: On Evolving Standard Views in Philosophy of Science," The American Political Science Review 66(3), pp. 827-845.
を読む。論点は
- ①支配的地位にあった論理実証主義が1960年代ごろに「死んだ」のかどうか
- ②論理実証主義の衰退が、政治学において一世を風靡した「行動主義」の衰退を必然的にうみだすのかどうか
- ③ポパーの「反証主義」をどう理解して政治学方法論の流れに位置づけるか
ということでしょう。アメリカ政治学って、John Rawlsによる政治哲学の復権はあったものの、KKVみたいな実証主義一色なのかなと思っていたけれど、科学哲学の流れもきちんとフォローしていて、やっぱり懐が深いなと実感しました。さて、このこんがらかった議論をどのようにまとめて要約を作成するべきか・・・。
興味があるのは、行動主義と多元主義論の関係と、ポスト行動主義論と国家論・新制度論の関係です。これに論理実証主義→歴史主義の流れはからむのでしょうかね?授業で聞いてみることにします。
さて、どうでも良いですが、小難しい科学哲学の議論を昼下がりに読んでいると眠たくなって仕方がありません。そして眠いと内容が頭にまったく入りません。どうしたものでしょうか?