「研究者」として

戦後日本の女性政策

戦後日本の女性政策

横山文野さんのブログを一気に読みました。
http://homepage3.nifty.com/esperanza/
横山さんは東京大学法学政治学研究科で博士号を取得し、博士論文『戦後日本の女性政策』を上梓され、今年ガンのため35歳の若さで亡くなられました。アマゾンの書評欄には結構辛口の書評を書いてしまいましたが、そこにあるように、今後、日本の公共政策においてジェンダーバイアスが生じる政治的要因にまで突き詰めた議論を展開できる方と考えていただけに、本当に残念です。彼女のブログではガンの告知からその死まで、様々な葛藤と凄絶な「生」が日記の形で綴られており、うまく言葉で表せませんが(本当はそれじゃいけないんだけど)胸を打たれました。
政治学者としては戸矢哲朗さん(本当は大蔵官僚?)、ゼミの先輩としては保苅 実さん、とガンで早くに亡くなる若い研究者が多いと感じられます。今ガンを告知されたとして、自分が彼らのように立派な「存在証明」を残して死ねるかと自問するとき、正直慄然とします。
でも、今ある環境で一歩一歩努力するしかないのですよね。