比較政治学セミナー
今日のお題は「政党制」ということで、Lipset&Rokkan(1967)とDuverger(1963)を読んで、議論しました。おなじみの「デュヴェルジェの法則」の話や、リプセット&ロッカンの「ヨーロッパ政党システムの凍結」の話がもちろん中心だったのですが、何故か途中で先生が「政党が世論をつくるのか、世論が政党をつくるのか」という問題にこだわって抽象的な議論の応酬となりました。ここのところ寝不足なので危うく意識を失うところでした。そんなの互酬的に決まってますよね?
そういえば、フレーミングの議論の文脈で、アメリカでしょっちゅう議論になる"Pro-Life or Pro-Choice"を他の国の言葉に翻訳したら意味が通じるか?というはなしになりましたが、日本語だと何でしょう?「生命派か、選択派か」とでもいうのでしょうか。確かに、意味不明です。
それから、「デュヴェルジェの法則」が働いた事例として1996年に小選挙区比例代表並立制を導入以後の日本を紹介したのですが、選挙制度をうまく説明できず。ちなみに衆議院事務局HPによると英名は"a combination of the single-seat constituency system and proportional representation"だそうです。それにしても、「重複立候補」、「惜敗率」、「ブロック別比例代表制」などどうやって説明すれば良いでしょうね?日本人以外にはほとんど意味不明かと思われます。
Political Parties Their Organization and Activity in the Modern State (University Paperbacks)
- 作者: Duverger
- 出版社/メーカー: Routledge Kegan & Paul
- 発売日: 1964/06
- メディア: ペーパーバック
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