面談

thieda2006-04-11

このブログに書いたかどうか忘れましたが、CUの学費はコロラド州民と州外とで三倍ぐらいの格差があり、グリーンカードのない普通の留学生はコロラド州民にはなれないのでその学費をずっと払わなければなりません。そして、私の通う政治学部はお金がないので、コロラド州民になれない留学生をTAとして採用し、学費と生活費を支給することはありません(留学生一人に資金の手当てをしなければ、他のTAを二、三人雇うことができるからです)。こちらに来た最初のオリエンテーションで言われてショックだった記憶がありますが、どうしようもありません。せめて、コースワークを終えられるぐらまではこちらで勉強したかったのですが。そういうわけで、現在もらっている奨学金が一年間できれるため、今セメスターを終えた後は日本に帰ることになります。
そんな話を先週の比較政治学セミナーでJupille先生にしたところ*1、「お前の今後の大学院生活について話し合いたいので、研究室に来てくれ。」というメールをもらいました。そこで、今日先生の研究室に行ってきました。先生はフロリダからCUに今年移ってきた新任の熱血な方なので、上記のルールは知らなかったようで、「国際関係論も比較政治もあるのに、留学生をおかないなんて変な話だ("outrageous")。」と怒っていました。そして、自分の状況を説明して「ここで勉強できれば良かったんだけど("I wish I could continue to study here")。」というと、しきりに「残念だよ("disappointed")」と仰ってくださいました。新任のペーペーなので何かファンドリストに捻じ込んでくれるというような政治力は期待しようもありませんが、カタコトの英語の留学生なのに自分のことを高く評価してくれていることは正直嬉しいです。いろいろとオファーをくださるSteinmo先生といい、このJupille先生といいい、アメリカの比較政治学界に人脈を築くきっかけをつくれたのは今回の留学の一つの成果だったかなと思っています。
というわけで、日本帰国まであと一ヶ月少し。ラストスパートです。

*1:「お前はどこでコーポラティズム論を勉強したのだ?」と聞かれた関係で。