Little Miss Sunshine (2006)

学期が始まる前に行っておこうと、レイトショーでこの映画を見てきました。傑作です。雰囲気的には森田芳光監督の『家族ゲーム』に似ていますが、もう少しカラッとしてるかな?
話は自殺未遂したフランクが妹の家に居候するところから始まります。そして、妹夫婦の娘のオリーブが(美少女じゃないのに)"美少女コンテスト"に出場するため、ニーチェが好きで一言も口を聞かないドゥウェイン、ヘロイン中毒の祖父、自己啓発セミナーで一山当てようとしている旦那のリチャード、フランクとその妹で、カリフォルニアにおんぼろマイクロバスで旅することに。基本的にはロードムービーなのですが、家族みんなが"Loser"で、その「崩壊家族」っぷりと噛み合わなさが笑いを誘います。とにかく「成功」に価値を置く世相への皮肉が効いていて、アメリカっぽくない映画です。
派手な映画ではないので、ビデオで観ても十分に楽しめる作品でしょう。