Data Analysis III

今セメスターも方法論の授業を一つ履修しています。先生は社会学部の助教授で、中国人女性です。彼女は計量分析の専門家で、プリンストンで博士号取得後、ハーバードでいわずと知れたGary King のもとでポスドクをやっていたという、大変な才媛です。
なので、初回の授業で統計学復習をしたのですが、数式のオンパレードで(ときに行列や自然対数なんかも登場)政治学部のアメリカ人院生の数人(三年生が多かったです)は履修をあきらめ途中退席。授業中の質問も、「なぜ行列式を使うんですか?」「いや、重回帰分析では行列使わないと複雑だから、シンプルにするためよ」「(苦笑)」みたいなかみ合わないものに。
自分は○橋経済学部の学部二年生向け計量経済学入門の授業にもぐっていたときに延々と続く数式に面食らうという経験をして耐性がついていたので大丈夫でしたが、いままで数式使わずに統計を一年間やってきた仲間たちは大丈夫なのか心配です。考えてみれば、日本では突然数式のオンパレードに放り込まれるのですよね。
それから、使用する統計ソフトがというのもやっかいです。データの型の定義とか、いろいろとプログラミングをしなければいけないので。SPSSは基本的にクリックだけで、STATAは簡単なコマンドだけで十分に結果をだしてくれたので、ギャップに戸惑いそうです。
そして、この授業でも最後にリサーチペーパーを書かねばならないという悲劇。