ドラフト

今日は期末ペーパーのドラフトの提出期限だったので、紙とメールであわせて10部ほどのドラフトが集まりました。本締め切り二週間前にドラフトを出せるということはそれなりに準備をしてきた生徒たちなわけで、たいてい一ヶ月ほど前に僕のところにきてテーマについて相談し、文献の集め方や図書館のレファレンスの使い方などをメールでやり取りしてきた子たちがメインです。だから、ペーパーの内容自体にはたいして心配はしていませんが、パラパラめくって感じではスタイルがひどい。いや、体型のことではありませんよ。教授が歴史家なので、このクラスではシカゴマニュアルに則った引用やページの文献一覧の作り方が求められているわけですが、如何せんシカゴマニュアルは5千円ぐらいして高いので誰一人買うはずもなく、1千円位の安い簡易版があるのでそれを生徒に紹介したらと教授に勧めても「古いからダメ」といい顔せず、結局ネット上に転がってる大学関係のサイトの「引用の仕方(シカゴスタイル)」を教えたのみ。そんなわけで、できの良い子達でもタイトルはないし、ページは振らないし、文献一覧のフォーマットはそろってないし、となるわけです。だから、スタイルマニュアルが安いMLAとかにしておいて、セメスターの初めに買わせておけばよいのに。僕はシカゴマニュアルに沿ってやっているほうですが、歴史でもやらない限り、生徒たちは他の授業でシカゴスタイルなんて使わないし。結局、TAが一から手取り足取り教えなければいけないという始末。つくづく、今回はボスのあたりが悪かったなと。

上の話はしっかり前もって準備していた子たちの話です。一方、締め切り一週間とちょっとになってようやくテーマを探し始める子たちも当然います。そういう子からのメールの相談とオフィスアワーの相談で結構忙しいです。今日来たメールでは、最近とんとレシテーションに来なくなった一年生の女の子から「プロポーザルを出していないのですが、何かプロポーザルとペーパーを書けそうなトピックを教えてください。あと、プロポーザルをもう採点してくれないとは思いますが、何か成績を上げるための追加の課題とかありませんか?」という相談&哀願。「トピックは君次第だからこれまでに転送してきたクラスメイトとTAとの相談メールのやりとりを参考にして考えてみなさい」と答えておきましたが、ちょっと間に合わないかもしれませんね。
それにしても、メールも出してこない、オフィスアワーにも来ない子たちのペーパーの出来が心配です。