スウェーデン人は何故英語が上手いのか

ストックホルムではインテリが集まる研究所だけでなく、ホテルでも、レストランでも、駅でも英語が通じます。英語で話しかけると "Non posso parlare inglese!" `と言われてしまうイタリアのようなことはありません。しかも、訛りも理解を妨げるほど酷くはありませんし、こちらの日本語訛り英語も通じます。スウェーデン語が英語に近いということもありますが、もう一つの理由をホテルでテレビを観ていて見つけました。それは、スウェーデンのテレビではゴールデンタイムから夜中までずっとアメリカのドラマを字幕で放映しているということ。人口800万人前後の小国なので自国のマーケットが小さく、アメリカのテレビ番組を買ったほうがコストに見合うのでしょう。字幕というのもそういう事情があるのかもしれません。イタリアだとある程度人口が多いので全て吹き替えになってしまうのですが。
でも、スウェーデン語字幕でナチュラルスピードのアメリカ英語を幼い頃から聞き続ければ自然と英語も流暢になるでしょうし、少なくとも理解するのは容易になるでしょう。「小国」の利点というのはこういうところにもあるのかもしれません。

Small States in World Markets: Industrial Policy in Europe (Cornell Studies in Political Economy)