酒屋

スウェーデン未来研究所」の研究員の送別会で聞いた話。あまり知られていませんが、スウェーデンの酒屋は全て国営です。そのため、最近はだいぶ良くなったそうですが、土日の閉店に備えて金曜日の夕方には人々は仕事を早めに切り上げて酒屋に行っていたのだとか。その話をしてくれたフランス人の話では、事情を良く知らずにホリデーシーズンの前に時間ぎりぎりで酒屋に行ったら案外空いていたので安心したら、道路を挟んで反対側にもずっと列ができていたのだとか。スウェーデン人はイタリア人と違って規律訓練されているので行列のマナーを破ったりはしないのですが、彼女曰く酒屋に行列するのが習慣化しているらしく、土曜日の日中にも買えるようになった今も金曜日の夕方の一番混雑する時期に酒を買いに行くのが一般的なのだとか。
社会民主主義」のなかの「社会主義」的側面なのか、それとも「肉欲の禁」を旨とするプロテスタンティズムの伝統なのか分かりませんが、スウェーデンでは国営酒屋への行列というのが一つの文化のようです。でも、EU化の流れの中でこの種類販売の国家独占は問題になっているのだとか。ちなみに、スーパーでは4%以下のビールは売ってよいようです。