クリスマス・オラトリオ

友人に誘われ、テアトロ・コミュナーレにバッハ「クリスマス・オラトリオ」を聴きに行ってきました。実は、東京で社会人合唱団に所属していたときに歌ったことがあるはずのですが、メロディーも歌詞も良く覚えておらず。よく考えてみると、確か演奏は短縮版で、大部分をやってなかったのかも、という気が・・・。というのも、このクリスマス・オラトリオはバッハの大作で、「マタイ受難曲」までは行かずとも、演奏に二、三時間はかかるかなり長い代物なのです。それを一時間ぐらいでやったので、当然、大部分を端折ったのでしょう。
さて、演奏はというと、オーケストラがいつも通りなのは仕方ないとして、合唱団が今回はイケてませんでした。どうやら、オペラ公演の狭間での演奏らしく、ドイツ語の歌詞が喋れていない。楽譜を追うのに精一杯という感じでした。一番良かったのはソリストで、全員北ヨーロッパから呼び寄せていたのでそれはそうでしょう。
それでも、クリスマスに「クリスマス・オラトリオ」を演るというのは素敵な慣習です。日本でもクリスマス・年末に全然関係ないベートーベン「第九」をやる代わりに、この曲をやれば良いのにと思うのでした。