バルセロナ一人旅(二日目)

 花粉症に悩まされています。バルセロナには杉があるのか、くしゃみ・鼻水は止まらないし、眼がかゆいしで、寝苦しいったらありゃしない。そんな花粉症でお疲れの体を引きずり、今日もバルセロナ観光に行ってきました。

 二日目は「ガウディの日」と定め、ガウディ建築をいろいろと見てきました。まずは、もちろん、バルセロナのシンボルとも言える「サグラダ・ファミリア教会」。

現在ももちろん建築中で、完成まであと何十年(何百年??)かかるんだか。そして、完成した途端から修復がはじまるのでしょう、きっと。サグラダ・ファミリアの内部では、尖塔にエレベーターで昇ることができ、バルセロナの街を一望。そして、塔を螺旋階段で下るのですけど、螺旋階段のデザインって曲線が良いですよね。

 続いて、ガウディが住宅団地用に設計し、諸々の事情から公園となったという「ギュエル公園」へ。曲線を多用した奇妙なエントランスの建物の奥は丘になっていて、市民の憩いの場となっていました。

 バルセロナのメインストリートであるグラシア通りにはガウディの設計したアパートが点在していて、観光名所となっています。まずは「カーサ・ミラ」。

続いて、「カーサ・バトリョ」。

ガウディのパトロンともいえるギュエルが邸宅として使っていた「ギュエル邸」。

最後に、現在も住宅として使用中らしい「カーサ・ヴィセンス」。

どれも曲線を多用していて、一目でガウディの作品と分かるような雰囲気を持っていて、ユニークな「味」を持つというのは芸術家にとって大事なのだなーと実感。マンネリの恐れもありますが。

 さて、昨年のストックホルム滞在中に将来問題研究所で一緒だったカタルーニャ人の女の子とお昼の約束をし、パエリアのお店に連れて行ってもらいました。ようやく、スウェーデンでの研究の成果を修士号と博士号の中間の学位を請求する論文として来月発表するそうで、いまは一息ついているのだとか。元気そうでなによりでした。

他愛もない話しのなかで、「ウッディ・アレンの"Vicky, Christina, Barcelona"は見た?」と聞いたのですが、彼女のお気には召さなかったようです。研究所のカタルーニャポスドクも嫌いと言っていて、どうも登場人物が「セクシーなスペイン人男性がおバカなアメリカ人女性を誘惑し、ヒステリックなスペイン人女性がわめく」というスペインに対するステレオタイプで、地元の人は好きになれないらしいです。あれですね、東京人がソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』を好きになれないのと近いかもしれませんね。

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