バルセロナ一人旅(三日目)

 相変わらずの花粉症の中、バルセロナ近郊の巡礼地、モンセラートに行ってきました。ここは奇岩の並ぶ山の頂に修道院が所在し、今も有名な「黒い聖母像」を守護しているという所です。

ここに行くにはエスパーニャ広場から私鉄に乗り、途中でケーブルカーに乗り換えるのですが、車窓からはカタルーニャの平原、そして山を登っていくとかなたに山頂に雪を頂いたピレネー山脈が見えるという絶景。ごみごみしたバルセロナの中心部から離れて見るスペインもなかなか良いものでした。
 さて、ここの見所は、バジリカ(礼拝堂?)に祀られた「黒い聖母像」と、一時からのミサで披露される少年合唱です。十二時四十分ぐらいに教会にいったところ既に席はかなり埋まっていて、十三時直前にガキンチョどもが普段着とリュックで入ってきたなと思ったら、あっという間に白と黒のミサ用の衣装に早代わりしてミサ開始。宗教曲って教会の礼拝堂の構造を計算に入れて作曲されているので、やはりそういう場所で演奏すると演奏効果が最大に発揮されるのですよね。日本のコンサートホールで合唱団が演奏してもなかなか作曲者の意図は伝わらないわけです。

 さて、モンセラートの後は、バルセロナの街に戻りお土産などを物色していたのですが、今日は中央市場のバルで食事に挑戦。狭いカウンターで皆、肩を寄せ合って食事していました。僕はというと、となりに座った片言の英語しか話せないロシア人夫妻に写真を撮ってあげたりしながら、ビールを片手にタコのソテーなどを頂きました。どれも簡単な料理なんですけど、不思議と美味しいです。

バルセロナ旅行のとりとめもない感想などを少し。

  • どこに行っても食べ物が安くて美味しい。特に、フィレンツェではなかなかありつけない魚介類が美味しい。魚のグリルとか、タコの炒め物とか、単純な料理が美味しいのは素材が良いからでしょう。
  • バルセロナはいたるところに「バル」と呼ばれる一杯飲み屋兼喫茶店があり、「タパス」というツマミを出してくれるので、一人旅でも食事に困らない。ふらっと店に入って、タパスを安いビールと頼むだけで、日本人にはおなか一杯になります。何でもフィレンツェの半額といった感じです。
  • バルセロナはワインも旨い。ハウスワインしか頼んでいないけど、はずれなし。これも素材のブドウが良いからか?

そんなこんなで楽しい旅になりました。明日の朝、フィレンツェに帰ります。