帰省

 実家のある札幌に家族で帰省中です。もちろん、帰省するためには京都から札幌まで月齢7か月児を連れて移動せねばなりません。

 家の近くの高速停留所から関空まではバスで一時間ほど。高速バスは何度も経験しているので心配はありません。周りが物珍しく、乗車一時間半前にミルクを飲んだにも拘わらずしばらく寝てくれませんでしたが、愚図らず楽しくバスの旅。

 もちろん、心配なのは生まれて初めて乗る飛行機です。子供が騒いでも迷惑顔されないだろうと選んだLCCで、まずチェックイン。いま、どの航空会社もコスト削減のためチェックインは機械化されています。LCCの場合は預け入れ荷物がなければそもそもウェブでチェックインも可能なのですが、乳幼児を連れているということで「対人でチェックインしろ」との機械のご宣託。しかたないので私一人でチェックインの列に並んでみたものの、ふと「息子も窓口に連れて行かなければいけないのかな?」と思い、周りにいた係員に質問。案の定、「ご登場の皆様全員でお越しください」といわれ、ソファーで待っている妻に携帯電話で連絡。しかし、そういうときに限って、電話に出ないという悲劇。仕方がないので、一度列を離れ、家族を呼び戻し、また並び直しです。そして、窓口では乳児が満二歳未満であることを保険証で確認です。なるほど、本人が必要なわけだ。

 窓口で「出発30分まえの14:20までに搭乗ゲートにお越しください」と14:21に言われ、手荷物検査場へ向かいます。調乳用のお湯の入った魔法瓶と水の入ったペットボトルがどうなるか心配だったのですが、魔法瓶の口を開けて調べる儀式と、ペットボトルを機械に掛けて調べて通過します。

 飛行機の中では、離陸の際に泣き喚くんじゃないかと心配したのですが、思いのほか大丈夫でした。周りに広がる新しい環境に興味津々で、泣く暇も無く、キョロキョロするだけでした。しかし、離陸後1時間ほどしてからどういうわけかムズがりだします。眠いのかな。そういうときに、周りの乗客が親に気づかれないように子供をあやしてくれるというのが助かります。しかも、感謝の意で親が顔を向けると知らない振りをするというのも粋ですね。とにかく、高い高いしたり、オモチャで気を引いたりするうちに新千歳空港に到着しました。うちの子は、耳の気圧の変化にそれほど敏感ではないようで、泣かずに済んで幸いでした。良かった、良かった。