比較政治学セミナー
週末はなんとなくやる気がせず、日曜の朝から『マトリックス』なぞを観ていたのですが、課題を読まないわけにもいかず、土日は比較政治学セミナーの課題となるイングルハート(1997)を読んでいました。しかし、これが面白くない。まず、イングルハートの「文化と政治・経済はインタラクティブであり、文化が民主主義の安定性と経済成長に影響を与える」というテーゼ自体が「だから何?」という感じなのですが、1990年の文化のインデックスを使って過去半世紀以上の民主主義の安定性と経済成長を説明しようとするロジックも意味不明です。脱物質的価値が政党システムに与える影響を論じる章は面白いことは面白いのですが、Kitschelt(1994)が綿密にやってますしねー。
というわけで、相変わらず政治文化論が嫌いなのでした。400ページと分厚いので精読はしていませんが、あしたの授業で叩いてきます。
Modernization and Postmodernization: Cultural, Economic, and Political Change in 43 Societies
- 作者: Ronald Inglehart
- 出版社/メーカー: Princeton Univ Pr
- 発売日: 1997/05/05
- メディア: ペーパーバック
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The Transformation of European Social Democracy (Cambridge Studies in Comparative Politics)
- 作者: Kitschelt Herbert
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 1994/06/24
- メディア: ペーパーバック
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