春学期授業開始!

今日から新学期の授業開始のうえ、火曜日は全ての履修科目の講義が集中している日なので、今日一日でコースワークの全体像が把握できました。
まず、朝一で出たのが経済学部の計量経済学入門。受講者は14人でそのうちアジア系留学生が6人とかなりの割合を占めており、経済学部は政治学部と違って学生の構成も理系っぽいんだなぁと思いました。担当教授は経済学部の大学院教育担当のフル・プロフェッサーで、いかにも「経済学者」という感じでした。今日はイントロダクションということでシラバスの説明と、最小二乗法の前提の説明だけでしたが、家に帰ってきて木曜日の授業分の予習をやってみると、やっぱり難しそうです。確率論、線形代数微分積分を経済学部の院生並みにはしっかりと理解できていないで、途中で脱落する可能性もあるかもしれません。政治学部の統計の授業とはやはり違いますね。
次にでたのが、性懲りもなく登録したドイツ語中級。自己紹介とシラバスの説明だけでしたが、先学期に途中までは宿題もやってあるので楽でしょう。驚いたのが、先学期の最初は講師がドイツ語でしゃべりだすと何を言っているのかさっぱりだったのが、今回は少し理解できたということ。少しは上達しているようです。といっても全然ですが。
午後は公共政策学講座の「問題志向」という授業。担当教授は退官間近の人で、政策科学の始祖・ラズウェルの直弟子なのですが、何を勘違いしたのかこの授業の時間を水曜日の一時と勘違いしていて、時間になっても現れず。学部の事務の方が電話してくれて一時間遅刻して登場。ラズウェルの政策科学の枠組みに基づいて、「人間の尊厳を高める公共政策とはいかにあるべきか」を問い、具体的な政策課題を解きほぐして、それに解決策を立案する方法を探るのだそうです。「それぞれのケースの文脈が重要である」とか、「事実と価値の誤った二分法を排する」とかいっているので(ラズウェル学派の特徴です)、政治学で受けてきた訓練から頭を切り替える必要がありそうです。もしくは、毎時間、教授とケンカになるかも。特に、この授業の前に、「理論とはあらゆる事象に適応できなければいけない」とか教授がのたまう計量経済学の授業にでているので。使う脳みそを分けなければいけませんね。
最後は、比較政治学「ヨーロッパ政治」。この授業の担当教授はブラウン大学出身の採用から二年目の助教授です。とても可愛らしい女性で、大学院の講義を担当するのは初めてらしく「本当にこの授業が楽しみ!興奮しているのよ」とちょっと引き気味の生徒を尻目に一人で盛り上がっていました。課題文献もヨーロッパ関係の比較政治のもので、しかもまだ読んだことのないものが多いですし、リサーチペーパーも以前に書いたペーパーを書き直してよいということなので、非常に有用な授業になりそうです。この授業の教授に修士論文の指導委員会のメンバーになってもらえるよう、お願いしてしまいました。
今回履修している政治学部の授業の特徴は、一クラスの人数が少ないこと。「ヨーロッパ政治」で10人ほど、「問題志向」に至ってはたったの5人(政治学部の院生は2人)です。授業の予習のほうはしっかりとやらないといけないようですね。自分は沈黙に耐えられない性質なので・・・。