感覚

thieda2008-01-09

写真の犬(ニッキー、♀、14歳)の世話をするために、先日まで指導教授の住むフィエソレのヴィラに滞在していました。可愛いでしょ?賢いし、人懐っこくて扱いやすい犬ですが、とにかく寂しがりやなので、人がお風呂に入っているときでもドアの外で寝ながら待っています。ドアを閉めて僕の居場所を分からなくすると、「クゥーン、クゥーン」と哀れみを誘う声で泣くので良心が痛みます。でも、四六時中追って来られるとうっとうしい・・・。
さて、米国に帰省していた指導教授夫妻に預かっていた家と犬を引き渡したわけですが、その際に「君がこの犬の面倒を見てくれるのは非常にありがたい。でも、君と僕との間には上下関係があるし、君は日本人だから断りづらいのは分かるけど、君にドッグシッターを押し付けたくはないんだ。君がこの家での時間を楽しめる限りにおいて引き受けてくれればいい話で、もし自分の家にいたいときや気が向かない場合はそう言って欲しい。僕らには他に頼める人もいるんだから。」と言われました。多分、本音でしょう。おそらく、「いやー、今週末は自分のアパートで寝ていたいので、留守番は他の人に頼んでください」といっても、「あ、そー。」と全く気にすることはないと思うわけです。でも、実際にそういうシチュエーションになったとき「やりません」と言えるかというと、微妙なところ。。。「旅行に行くから」とか、「論文を書いてるから」とか、理由があれば断れども、もし何か正当化する事由がなければちょっと断りづらいですよね。単に犬に散歩をさせてエサをやるだけだし、いつもお世話になっているわけですし。
こういう感覚って、日本的なのか、もっと普遍的なのか。いまだよく分かりません。