カルメン

thieda2008-05-03

友人からメールがあり「テアトロ・コミュナーレにチケットを買いに行くけど、一緒に行く?」とのこと。今日はIKEAにいってバスタオルを買おうと思っていたので、ついでということで友人と待ち合わせてフィレンツェオケのチケットを買ってきました。そして、今日行われたビゼー作曲『カルメン』もついでに買って、友人と一緒に観てきました。
当日に買ったにもかかわらず、一階席の前から九列目の素晴らしい席で、指揮者のズービン・メータの顔も、演じ手一人一人の表情もはっきりとみることが出来ました。カルメン前奏曲やアリアはどれもどこかで聞いたものばかりで、オペラ素人には楽しみやすいものでした。相変わらず、演奏はフランス語、字幕はイタリア語という、こちらにはどちらも意味不明ですが、話の筋が単純なので、こちらの低レベルのイタリア語でも何とか付いていくことができました。演奏はオケもしっかりやっていたし、主演のカルメン役のメゾソプラノ闘牛士役のバリトン、ミカエラ役のソプラノが素晴らしい歌唱で堪能できました。ただ、もう一人の主演ドン・ホセ役のテノールが「だぼはぜ」のようなオッサンでどうも・・・。オペラって、歌唱も大事ですけど、ルックスも大事なようです。その点、カルメン役の歌手は見栄えが良いうえに、若いのに演技も上手で、歌唱も才能に溢れていて素晴らしかったです。
驚いたのは開演がいつもの通り8時だったため、演奏終了が11時半であったこと。児童合唱が登場するのですが、驚いたことに、彼らも11時半までひっぱりまわされていました。演奏中、一人はあくびをこらえて手で隠していたし、一人は目をこするしまつ。そりゃ、11時過ぎだから眠いはずです。子供を十時以降出演させるのは日本だと法令違反ですよね?帰り道、友人と「ヨーロッパ司法裁判所に児童の人権侵害で訴えられるんじゃないか」などと冗談でいっていましたが、もう少し早くに開演すれば良いのにと思います。早めに終わってくれれば、こちらもバスを何十分も外で待つ必要がなくなりますし。
あと、日本だとインターミッションで一ベル、二ベルというように、あと何分ぐらい残っているのか明示しますが、こちらでは演奏前に携帯を切るように催促する放送以外は何もありません(照明の上げ下げのみ)。それでも、みんなどのぐらいインタミが続くのか分かっていて、終わる頃にホールに戻るという不思議。どこにも明示された案内がないのに、なぜかみんな知っているというのが南欧方式のようです。
今日の発見:
カルメン』って今で言うストーカーの話だったのね。