サン・ジョヴァンニ

thieda2008-06-24

火曜日はフィレンツェの守護である聖サン・ジョヴァンニの日ということで、フィレンツェだけ祝日。街ではボールを持っている人を殴っても蹴ってもよいという乱暴な古式サッカーが催され、夜には花火が打ち上げられていました。
そんなこんなで混雑していたフィレンツェですが、そんなお祭りなぞに目もくれず、友達の通う音楽学校で開かれた(卒業?)演奏会をのぞいて来ました。フィレンツェにはいくつか音楽学校があるのですが、そこはケルビーニの名を冠した音楽学校で、由緒正しい国立の学校です。日本人も数人通っているみたいです。街中の学校なのにパイプオルガン付きのホールがあったり、ピアノが「ヤマハ」ではなく「スタインウェイ」だったりして豪華だなと思ったのですが、友人によると「日本の音大に比べると・・・」だそうです。ただ学費はビックリするぐらい安く、イタリア政府は文化にはお金をかけるようですね。
演奏のほうはというと、友人のピアノは見事でした。お客さんは身内で寛大とはいえ、その前の出演者の演奏ではカーテンコールがなかったのに、拍手が止らず、初のカーテンコールをもらっていました。そのほかの演奏はというと、カルテットやデュオが主体の演奏会になるので、初めて聴くような曲が多く、面白かったといえば面白かったです。「チェロ四重奏」とか初めて目にしたし。著名な音楽家が毎月のように訪れるフィレンツェで若い才能が磨かれて巣立っていくのでしょうね。
演奏会の後はビアホールで美味しいドイツビールを飲んで帰ってきたのでした。