フィレンツェ帰還

水曜日の午前中に小田急線沿線でインタビューを一件こなし、夜のフライトで成田からフィレンツェに帰ってきました。インタビューは元官僚の方のものだったのですが、ここには書けないような内容ばかりで非常に面白いものになりました。海外の研究者に比べればそれほどインタビューをやってるほうではありませんが、文献情報以上に役に立つというのが実感。しかし、文献情報を知っていないと突っ込んだインタビューにならないというのも事実です。
さて、夜10時の飛行機まで時間があったので、新宿でお昼を食べた後、時間潰しに見たのがスティーブ・キャレルとアン・ハサウェイ主演のゲットスマートくだらない・・・。くだらないスパイ映画ですが、スティーブ・キャレルの絶対にギャグを破綻させない堅さと、アン・ハサウェイの魅力で二時間見られる映画にはなっています。それにしても、『プリティ・プリンセス』の清純派だったアン・ハサウェイは最近、何でもやりますねー。
そんなこんなで、成田からエール・フランスのパリドゴール空港行きに乗り込み、ヨーロッパへ向かいました。エール・フランスは初めて使いましたが、国際線の航空会社というのはお国柄が出るもので、アペリティフシャンパンを飲めたり、フライトアテンダントがブルネットのいかにもなフランス人だったり、イヤホンと一緒にウェットティッシュ・耳栓・アイマスクのセットが提供されたり、映画のチョイスがフランス映画に偏っていたりと、「おふらんす」全開でした。行きに乗ったオランダのKLMは「質実剛健」という感じで、一切余計なサービスはなかったのと好対照です。
そのアイマスクのお陰か、ナイトフライトという時間のせいか、はたまたシャンパンと白ワインのせいか、飛行機で初めてほとんどの時間を寝てすごすことができました。気付いたらパリまであと三時間、みたいな。空いていたので、窓側の席で隣が空席というのもリラックスできた要因かもしれません。
さて、パリまでは良かったのですが、ドゴール空港到着が現地時間朝四時半というのが格安航空券のつらいところ。フィレンツェ行きが7時15分で、まず乗り継ぎ便のでるターミナルに行くシャトルバスが来ない。。。最初は他の乗客と気温五度のなか*1、外で待っていたのですが、あまりに来ないので空港の建物のなかで待機。結局、一時間半ぐらい待たされてシャトルに。その間、朝早すぎてお茶の一杯も飲めないという状態。アムステルダムでの五時間待ちといい、今回の旅はコネクションが悪くて苦労しました。
フィレンツェ空港から家までも接続が悪くて、荷物をピックアップして空港のバス停についたら丁度バスの出発したあとで三十分待たされ、家の前のバス停に止まるバスへの接続も悪くて三十分待たされ、なんだかんだで成田を出て20時間後にようやくアパートに戻ってきたのでした。疲れた、疲れた。

*1:大阪・東京が暖かく、長袖シャツ一枚で汗ばむ感じだったのに、いきなり五度の世界では風邪ひきます。フィレンツェは15度でした。東京とパリの中間ぐらいの気温です。それにしても、やはり日本は湿度が高いような感覚があります。