コミュニケーションスタイル

ストックホルムの研究所での話。研究所にはリサーチアシスタントとして、イタリア出身のエリザベータさんが働いています。この人はLSEで修士を取り、いまはアイルランドの大学院の博士課程に所属しながら、スウェーデン人の旦那さんとストックホルムに暮らしているそうです。15年近くイタリア外で暮らしているものの、もともとの出身はフィレンツェということで話しが弾んだのですが、海外暮らしが長くてもやはりスウェーデン人との文化的違いは意識されるそうです。例えば、彼女には両親から毎日(毎日数回?)のように電話が掛かってくるのに、彼は一週間に一回両親と電話で話すぐらいで、何でそんなにコミュニケートするのか理解できないと思われるのだとか。
また、訪問研究員で来ているスペイン人の女の子もやはり北欧と南欧での文化的違いに戸惑うらしく、「どうしてスウェーデン人はこんなにも冷たいのだろうか」と思うのだそうです。エリザベータスウェーデン人とはどの程度の距離を保てばよいかいまだに悩むと言っていました。イタリア方式で接するとスウェーデン人には近すぎると思われるとか。
自分には、明らかに外国人なのにいきなりイタリア語で話しかけてくるフィレンツェよりも、かなり放っておいてくれ距離を保ってくれるストックホルムのほうが快適ですけど。今日も隣家のイタリア人家庭はマンマが朝から怒鳴っているし・・・。