ワークショップ一日目

今日から二日日間、指導教授主催のワークショップ「現代福祉国家の進化」に参加しています。EUIのマーティン・コーリ教授に加え、指導教授の友人であるイェーテボリ大学のロスシュタイン教授とマックスウェーバーフェローのジェーン・ギングリッチ教授がコメンテーター役として参加。目的は「院生にジョブトークの予行演習をさせる」というもので、主に三・四年目の院生が博士論文(の一部)を30分でプレゼンします。初日は主に労働市場関係の発表と、ロスシュタイン教授の研究プロジェクト「社会関係資本、政府の質、福祉国家」の報告を聞きました。
ワークショップの後は飛び入りで参加されたK大のS川先生と、指導教授、ロスシュタイン教授と近くのピッツェリアで軽く一杯。イタリアではアペルティーボと言って、ドリンクを買うと軽くおつまみが食べられる立ち飲みのようなサービスがあるのです(我々は座ってましたが・・・)。うちの指導教授とロスシュタイン教授が顔を並べるといつも合理的選択論批判で盛り上がるようですが、いつもながら彼らの合理的選択論の「合理性」理解は戯画化されていて、何の批判なんだかさっぱり。僕的にはロスシュタイン教授の研究は「ゲント制」の話以外はいまいちピンとこないのですが、彼は現在のプロジェクトでスウェーデンの銀行から七百万ユーロ近いグラントをもらい、25人近い研究員体制でプロジェクトを運営しているのだとか。社会科学にそれだけお金を使うスウェーデンは偉いですね。