イタリア旅行二日目

この日はヴェニスへの移動日だったのですが、前日にフィレンツェヴェニス行きの10時台発ユーロスターが満席ということが判明し、12時台に変更。少し時間ができたので、前日に行けなかったフィレンツェ大聖堂のクーポラを登ることに。10時ごろに行ったものの、行列もなく、すんなり入場。しかし、このクーポラ、階段が500段近くあり、前日に相当歩いた影響から頂上に辿り着くまで相当に疲れました。でも、ドゥオモの天辺から眺めるフィレンツェの景色は素晴らしいうえ、頂上は風あって気持ちが良いものでした。でも、くだりではふくらはぎ辺りがプルプルいってましたが・・・。

さらに時間があったので、サンタクローチェ教会へ。ここはドゥオモの頂上からも一際目立つ見事な外観を誇り、ロッシーニ、ダンテ、ミケランジェロガリレオ・ガリレイのお墓などが堂内にならんでいます。ちなみに、写真はガリレオのお墓です。

さて、フィレンツェからヴェネツィアまではユーロスターで二時間四十分ほど。現地には三時ごろ着きましたが、ヨーロッパの夏は日が長いので十分遊べました。まずは駅裏のホテルにチェックインしたあと、ヴァポレットと呼ばれる水上バスの36時間券を購入し、カナル・グランデというヴェネツィアを逆Sの字型に蛇行する運河を下ってサン・マルコ広場へ。最大の見所であるサン・マルコ寺院へ向かったはずだったのですが、何故か対岸にあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を「サン・マルコ寺院」と思い込んでしまい、「いつまで歩いても辿りつかないなー」と二人で愚痴りながらヴェニスの街を徘徊してしまいました。人間の認知能力(=思い込み)というものは凄いもので、ヴァポレットの駅を降りてすぐの人が集まるサン・マルコ広場を実際に見ているのに、そこが「サン・マルコ広場」だとは気づかないんですよね。ちなみに、写真がそのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。結構、見事な外観です。

そして、そのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を見学し、ヴァポレットに乗って対岸のサン・マルコ広場へ。道すがらゴンドラに乗る人の写真なども。

サン・マルコ寺院はすでに閉館してましたが、このサン・マルコ広場世界遺産にも登録されている見事なもので、広場にはテラス席が並び、そこにいくつもバンドが出て生演奏を繰り広げ、イタリア人ウェイターが忙しそうに飲み物をサーブするという贅沢な空間でした。バンドのヴァイオリン奏者の人とか、多分フィレンツェのテアトロ・コミュナーレのオケのヴァイオリンより上手いし。。。『地球の歩き方』によると、ここの席につくようなカフェで注文するとちょっとしたトラットリアに行くぐらいの値段がするそうですが、さもありなんという感じです。



その後、まだまだ日が高かったので、「ヴェニスに死す」の舞台となった高級リゾート地、リド島へ。ヴァポレットの船着場から島の反対側へ少し歩くと砂浜が広がり、今の季節は最高でしょう。時間があれば水着持参で、ビキニの若者を眺めながら海水浴も楽しいいかもしれません。


リド島を後にし、繁華街であるリアルト橋裏のトラットリアへ夕食を食べに行きました。入り口の予約を差配するホストからは「二人?一杯でダメだねー」と連れなくされたのですが、奥のウェーターが「ここ空いてるよ!」と入れてくれました。前菜にパルマの生ハム、友人はプリモにスパゲッティ・ボンゴレ、僕はセコンドのイカとエビのミックスフライを注文したのですが、スパゲッティ・ボンゴレ旨っ!!おもわず、友人に無理やりイカリングフライを押し付け、スパゲッティを少々頂いてしまうほどでした。イカフライもとても美味しかったのですけど。それから、一緒に頼んだハウスワインの白も安くてかなり飲みやすかったうえ、量が多い。一瓶(750ml)以上は確実にあったと思います。どうも日本人はデザートを注文しないのか、となりのイタリア人カップルには食事後、「デザートはいかが?こんなのも、あんなのもあるよ?」としきりに勧めていたのに、こちらにはお会計を持ってくる勢い。「デザートあります?」と聞いて、ティラミスと檸檬シャーベットを頼みましたが、これも美味しかった。ウェーターは無愛想なものの、リーズナブルな値段の美味しいヴェネツィア料理を堪能することができました。

↑リアルト橋にて。