Library of Congress

thieda2009-09-10

http://www.loc.gov/index.html
大学図書館では見つからない資料を探しに、アメリカ議会図書館に行ってきました。HP上の情報によると、議会図書館はThomas Jefferson Building, James Madison Memorial Building, John Adams Buildingという三つのビル群から構成されており、研究目的で使用するにはまずマディソンビルで登録証の発行をお願いしなければならず、まずはそのビルへ。入り口で荷物チェックを受けた後、登録証発行の部屋に向かうとまずは身分証明書のチェックをされ、PCに必要事項を打ち込んでカウンターに向かうと写真とサインを取られ、しばらくすると登録カードが発行され、それを受け取って終了。どの閲覧室に入室するにもこのカードを見せなければならないので、重要です。
張りきって資料を探しに同じ建物内の部屋をうろうろ。マディソンビルには最新雑誌閲覧室と「マニュスクリプト閲覧室」なるものがあり、「これはマニュスクリプトに違いない」と踏んで、その部屋へ向かいました。入り口ではセキュリティに「初めて使うのか?」と聞かれ、「YES」と答えると、使用上の注意を書いた一枚紙を渡され裏表を読んだらサイン。ブリーフケースや筆記用具までロッカーにしまって入室し、司書さんに「この資料ありますか?」と尋ねると少し困惑した顔になりました。どうも「マニュスクリプト閲覧室」は古い自筆の資料などを収蔵するところらしく、一般の資料はジェファーソンビルの「大閲覧室」で読めるとのことでした。
そこで、荷物を回収し、今度はジェファーソンビルへ向かいます。なんだか人が並んでいる入り口の下の、「一般向け」という入り口でまた荷物チェックを受け、カウンターのおばさんに「大閲覧室はどこですか?」と尋ねると、今度は「あら、一度でなきゃだめね。研究者用入り口は裏側。」との回答。よく理解出ておらず、地下一階や二階をうろうろしてしまいましたが、明らかに記念写真を撮る観光客しかいないので、諦めて一度退出し、ビルの周りを入り口を求めて彷徨うことに。ようやく「研究者用入り口」なるものを見つけ、またセキュリティチェックを受け、荷物をクロークに預け、ようやく大閲覧室に入室。司書さんに「この資料ありますか?」と尋ねると、「あるけれど、ここでは全てジェファーソンビルかジョン・アダムスビルから取り寄せなければならない」ということを知らされ、PCと登録カードでどうやって資料を請求するかやりかたを教えてもらいました。そして、ようやく資料を請求し、一時間半ほど待ち、カウンターで受け取ることができました。
しかし、読んでみるとたいした面白い資料ではないことが判明。終了。
こういうのを世間一般では「徒労」というのでしょうが、研究の世界ではよくある話です。