日本食料理店

フィレンツェの中心部に位置するサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の近くに新しく日本食料理店ができたらしく、友人達が「thiedaを連れて行って『本物』かどうかを確認したい!」というので、博論執筆も一段落ついたので、連れ立って行ってきました。僕らの戦略としては、最初に僕が日本語で口を開いて対応できるか試すというもの。日本人の女性の店員さんが対応してくれて、第一段階はクリア。注文したのは麒麟一番絞りに刺身、天ぷら、鮭の照り焼き、味噌汁、といったものです。ビールもキリン、アサヒ、サッポロと揃っていてまずまず。お寿司の盛り合わせを注文したつもりがお刺身の盛り合わせになってしまったというのはご愛嬌でしょう。

僕らの刺身は皿盛でしたが、舟盛もあるみたいです。

マグロの赤身やサーモンといった無難なものは当然大丈夫だとは思っていましたが、タコ、イカ、ホッキ貝といったヨーロッパ人にとってみれば「ゲテモノ」も「美味しい」といって食べていたのには驚きでした。あと、エビの刺身も「俺、食べたい。」、「いや、俺も。」といって取り合いになっていたのも意外です。

さて、日本語が通じるというのを良いことに、メニューになかった「焼酎のロック」と注文したのが間違いの始まり。ビールグラスに入った強い甲種焼酎のロックが出てきて、それを飲んでいるうちにどれだけお酒を飲んだのか分からなくなってしまいました。そして、二件目に入ったアイリッシュパブで物凄い美人のバーテンダーに見惚れてビールを飲むうちに途中から記憶が飛んでしまいました。こちら記憶が飛んでからの写真↓。撮った意図がわかりません。

ところどころ残った記憶では、トイレの個室が階段を三・四段登ったところにあり、個室のドアにイタリア語で「段差に注意!」みたいなことが書いてあったと思うのですが、読めずに転げ落ちたり、友人達の証言ではビールを飲んだ後にグラッパリモンチェッロといった強いお酒を飲んでいたりしたのだとか。

そして、友人の証言によると、帰路、みんなの目の前で明後日の方向に向かうバスに飛び乗ってしまい、大層心配したそうです。こちらの記憶ではすぐにバスを降り、街を彷徨ったあげく、なんとかタクシーを拾い家の方向に向かったものの、なぜかフィエソレの丘に連れて行かれて降ろされ、そこから30分かけて歩いて帰ったようです。もちろん、翌日は酷い二日酔いでしたが、記憶の中ではそんなに飲んだ覚えは無く、友人のメールで妙に納得したのでした。極度の疲労+解放感の時はお酒はほどほどにということですね。