乳幼児医療費助成制度

予防接種の際に湿疹の塗り薬が処方されたので、小児科クリニックに併設された薬局にて処方箋を提出し、クスリを受け取りました。こどもの「お薬手帳」を出し、クスリについて薬剤師さんから簡単な説明を受け、お礼を言って薬局を出て数歩歩いたときにふと気づいたのです。「支払いしていないな」と。薬局に引き返し、「いま支払しましたっけ?」と尋ねると薬剤師さんが書類を確認してくれ、「乳幼児医療証があるので大丈夫ですよ」とのこと。

我が家がいま住んでいる市では乳幼児医療費助成制度があり、職場の健康保険が負担する分を除いた自己負担分(三割)のうち、ひと月200円を除いた分を自治体が負担してくれるのです。つまり、診察も、処方薬も、自己負担は合わせて200円ということです。

確かに助かるのですが、医療の受け手側も、医療者側も、必要がなくても診察を受ける、必要のない薬を処方するインセンティブが生じるなぁと感じます。いわゆる、モラルハザードですね。特に、小児救急でも自己負担ほとんどナシということになるでしょうから、供給不足に拍車がかかるかなと。消費者側への助成よりも、供給側の整備に貴重な財源を使った方が納税者の満足度も結果として上がるかもしれません。財源不足なら、ですけど・・・。