負傷

 お座りもずいぶんとしっかりし、つかまり立ちも始まり、息子の行動範囲が格段に広がってきました。しかし、同時に、どうすると危ない目に遭うのかまったく分かっていない「生まれつき向こう見ずの坊ちゃん」なので、危なっかしくて困りもの。今日は、ソファーの上で各種リモコンで遊んでいたあと、床に落とした何かを取ろうとして頭から落ちそうになったり、つかまり立ちしていたテーブルから何かを取ろうとして手を伸ばして転びそうになったり、とにかくいつも両手で何があってもいいように待ち構えていないといけません。
 しかし、ズリ這い自体はもう完璧だと思って、寝っころがっている自分の体を超えていく息子の姿をただぼんやり眺めていました。ところが、ふくらはぎあたりを越えようとしたそのとき、バランスを崩して転んでしまいました。そして、腕か指をひねったのか、火が付いたように泣き始めてしまいました。とにかく「痛かったねー。痛いの、痛いの、飛んでケー!!」と抱っこしてあげ、しばらくすると泣き疲れたのか寝てしまいました。そして、それから二時間のお昼寝。寝られるということはそこまで痛いのではないのだろうと判断し、放っておいたのですが、お昼寝から目が覚めるとまた泣き始めます。しかも、涙を流しながらなので、我を通すためではなく、本当に不快だから泣くという様子です。また抱っこするものの機嫌が直らないので、ベビーカーに載せてみると泣き止みました。そこで、そのまま近くの家電良品店までお散歩です。ベビーカーに載せて歩いていると泣かないのでそこまで重症ではないと判断し、帰宅。ちょうど帰ってきた妻に報告です。
 しばらく不機嫌でしたが、妻がつきっきりであやすと次第に機嫌を直してくれました。本当にどこかが痛かったのでしょう。そして、しばらく僕に対して不信の念を抱いた表情をみせていたのでした。