安全ピン

 昼食を終えた午後、一人で遊ぶ息子を視界に入れながら、ソファーに寄りかかってボーっとしていました。部屋の食卓側で遊んでいた息子が、僕のいる居間の中心まで戻ってきて甘え始めます。すると、光沢を放つものが口元からチラリとのぞいています。「んっ!!??」と思い、口に手を突っ込んで取り出してみると、何と安全ピンが出てくるではないですか!
 どうやら、朝食時に食卓に座る妻の下に甘えに行き、抱きかかえられたときにキッチンカウンターに置いてある文房具入れをひっくり返した際、そのピンだけ元に戻されず、床に落ちたままとなっていたようです。それを落ちてるものは何でも口に運ぶ息子がハイハイでパトロール中に見つけ、口に入れたということのようです。口にピンを見つけたときはゾッとしましたが、呑み込まずに済んで幸いでした。あー、怖い、怖い。