JOB TALK III

thieda2005-12-03

今日は三回目のジョブトークがありました。今日のスピーカーはプリンストンの国際政治経済学専攻の人で、「WTOの"Escape Clause (Article XIX?)"はなぜあるのか」という問題についてゲーム理論を使ったモデルを報告していました。
http://www.princeton.edu/~ecastro/
内容は、従来の研究が示唆するように大国がこの条項を必要としたというより、小国の政府の政治資金確保のレントシーキングの結果としてこの条項が均衡として生じるというものです(よく分かっていませんが)。
ただ、彼の博士論文は理論編しか完成しておらず、実証はまだやっていないらしく、実証重視のうちの教授陣からの質問には全くといって良いほど答えられておらず、ちょっと報告は失敗だったのかなという気がします。