ISA RC19

thieda2007-09-08

木曜日、金曜日と、フィレンツェ大学で開かれていた国際社会学会社会政策部会研究大会に参加してきました。フィレンツェ大学まではアパートからバス三本乗り継ぎで行かなければいけないのですが、それでも一時間ぐらいで到着。時間に余裕を見て出発したため、初日も二日目も開場時間より前に着いてしまって、手持ち無沙汰になってしまいました。
学会のほうはというと、Ann Orloffが会長を務め、Sheila Shaverが企画委員、Walter Korpi, Johakim Palme, JS O'Connor, John Myles, Anton Hemerijck, Ito Peng, といった錚々たるメンバーが報告者として参加していました。わが師もKorpiのペーパーのディスカッサントとして参加。もちろん勉強になる報告が多々あったわけですが、自分の準備不足のためあんまり身にならなかったかなというのが正直な感想です。というのも、この学会では「コルピ方式」と呼ばれる独特の報告方式が採用されており、ディスカッサントが簡単にペーパーを要約した後、ペーパーに対するコメントをし、報告者はその後でコメントとフロアからの質問に答えるという形をとっていたため、ペーパーを事前に読み込んでいかないと何が起きているのか分からないという状態になるからです。とはいえ、Hemerijckのペーパーなど面白そうな報告は見つけたし、自分の関心ともろ被りの報告も数本あったので、収穫はたくさんありました。
学会の後の懇親会は、フィレンツェ市とトスカーナ州が後援ということもあり、元フィレンツェ共和制政庁舎でもあるヴェッキオ宮の「五百人広間」で開かれるなど、フィレンツェならではの趣向もこらされていました。ヴェッキオ宮内部のツアーも組まれていて、知り合いになった台湾から来たミラノ在住の留学生とともにぐるっと中を見てまわったのでした。写真は「五百人広間」です。