りじぇくと2

CUで先学期書いた期末ペーパーを複数の先生が気に入ってくれ、指導教授に見せたところほとんど読まずに「○○○か△△△という雑誌に送りなさい」と言われ、言われるがままにアメリカのトップジャーナルに送ったのが9月上旬の話。そして今日、査読の結果が返ってきました。曰く、"Despite much interest in your paper, the reviews are not strong enough to support publication in @%$#^$." (興味は示したようですが、査読者はこの雑誌での出版を支持するには十分ではありませんでした)。なんだ、ばかやろう!
まぁ、リジェクトされるのは目に見えていたわけですが、アメリカのトップジャーナルに載せるにはオリジナルな理論的貢献を求められることが改めて分かりました。既存の理論を未開の領域に適用して検証しても、理論の刷新につながらなければ価値はないのですよ、きっと。それと、三名の査読者が自分の論文をかなり細かく読んでコメントしてくれたので、今後、論文を書き直していくうえで非常に有益な機会となりました。
いつも査読雑誌に出して思うのが、その分野を良く知っている人ほど厳しいコメントとなり、そういう厳しいコメントほど実は勉強になるということですね。今回も一人は自分のペーパーを気に入ってくれたようですが、その人のコメントはそれほど参考にならず、おそらく自分がペーパーで批判した人であろう査読者のコメントは参考になりました。やたらと僕の批判に対する反批判が詳細だったりしますが・・・。そして、もう一人の査読者*1は「何で知ってるの?」というような分析の穴を指摘してくれていました。何はともあれ、英語論文出版への道は険しいということですね。

*1:この人が結果的にリジェクトしてくれたわけですが・・・。